†私立青春学園U†(更新停止中)
□†LIFE†
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誰にも分かる筈の無い
この胸のイバラを
もっと激しく断ち切るような
ナイフが欲しいよ
†LIFE†
『あんまり無理しないで下さいよ?今の時点で身体が動く自体奇跡に近いんですから。』
アメリカからのカルテを見て、沢山の検査が終わった後に言われた医者の言葉。
日本に来て、入学する中学の事を母さんと共に医者に相談したら、この病院から一番近い氷帝学園に入学するよう薦められた。
正直、何処でも良かったけど、テニスの強豪校って聞いたから氷帝に決めた。
―入学式当日―
「リョーマさん、無理しないで下さいね。」
「大丈夫だよ。行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
菜々子さんに見送られて、駅へ向かう。
電車の中で寝て、降りる駅に着いて少し歩く。
わー…でっかい学校。
門を入って教室に向かいたいけど、いつの間にか迷った。
ポカポカの陽気だったため、大きい桜の木の下で眠ってしまった―。
「岳人。コイツ、新入生か?」
「んあー?多分そうなんじゃねぇか?」
「ったく。おい!起きろよ!」
「んー……?」
「お前、新入生だろ?入学式、始まるぜ。」
「あー…面倒…。」
「面倒じゃねぇよ!ほら、さっさと教室行け。」
「教室…分からないッス。」
「ハハッ!面白れーヤツ!」
「激ダサ…。仕方無ぇから校舎まで送ってやるよ。行くぞ。」
「ッス。」
ロン毛の人とおかっぱの人に起こされ、校舎へと案内される。
「お前、名前は?」
おかっぱの人が聞いてきた。
「越前リョーマッス。」
「俺は向日岳人!で、コイツが…」
「宍戸亮だ。」
おかっぱの人が向日岳人でロン毛の人が宍戸亮…って言うらしい。
「そのバッグ…お前、テニス部入るのか?」
「ッス。」
「うちのテニス部は厳しいぞー。一度でも負けたらレギュラーから落とされるんだからな。」
「落とされる?」
どう言う意味?
すると宍戸先輩が
「うちは正レギュラー、準レギュラー、一般部員って分けられてるんだよ。」
「ふーん。まぁ、直ぐに正レギュラーに行ってやりますけどね。」
「言うだけタダだぜ。ほら、一年は此処の四階だ。」
「サンキューッス。」
先輩達と別れて、俺は自分の教室に向かうため階段を登った。
長い入学式が終わり、早速テニス部に向かった。
「あ、越前!」
「向日先輩。」
「早速来たな!」
「ッス。」
「全員集合!」
部長らしき人が集合を掛ける。
向日先輩は、また後でな!と行ってあの宍戸先輩達のとこに向かった。
「俺様が氷帝学園テニス部部長の跡部景吾だ。氷帝のテニス部は学年なんて関係無い。
一年でも準レギュラーや正レギュラーを倒せば上へ昇れる。
逆を言えば、負ければ一般部員に降下にもなる。部員全員ライバルだと思え。以上!
今から新入部員対一般部員、準レギュラーの試合をする!」