†私立青春学園U†(更新停止中)

□†ごめんなさい…†
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†ごめんなさい…†


好きになってごめんなさい…

付き合ってごめんなさい…


いつもならあんな事言われても気にしなかった。
でも………今回は…



アンタノセイデコノコハ、アキラメルコトニナッテンノヨ!!

ナノニホカニタスウノオトコトツキアッテルッテドンナシンケイシテンダヨ!!

コノ、インランオトコ!!

アンタサエテニスシテナケレバアノヒトハミンナノオウジサマダッタンダ!!

アンタナンテホカノオトコにマワサレレバイイノヨ!!


帰り道、いきなり取り囲まれて浴びせられた言葉…。

あぁ、俺が付き合ってる中の誰かを好きなんだ…。
でも、俺と付き合ってるから付き合えない…。
でも、俺は他にも付き合ってる人がいる。
でも、その事を承知の上で付き合ってるし、御互い認めあっている。
だから、喧嘩もしない。するとしたら小競り合い位。


それでもダメなんだ…。


周りの女子達が許してくれない。


だから、勇気を出そう。


「ねぇ、別れよう?」


勇気を振り絞って言ったのに、誰も口を開かない。けど、目を見開いている。


オレタチナニカシタカ?


違う………アンタ達は悪くない。悪いのは………


「悪いのは俺なんだよ。」


イミワカンネェヨ!!ナンナンダヨ!!


キレイな赤毛を揺らし、大きな濃い藍色の瞳に涙を溜めながら俺の肩を掴む。


「俺が………アノヒト達からアンタ達を奪ったんだ。」


アノヒトタチ?


いつものキリッとした眼差しがまた一層にキリッとなる。


アノヒトタチッテダレデスカ!?


いつも優しい声なのに、今は激しく焦っている。


ヒョウテイノオンナドモカ?


流石と言うべきか、何もかも見透かされる。


ソウナノカ!?


いつも冷静なのに今はその冷静さを失っている。


セイガクニモインノカ!?


いつも以上に声にドスを効かせている。


マサカ、アンチャンガハナシテタジョシモ………カ?


あ、橘さんの妹から何か聞いてたんだ…。



うん、俺はその人達からアンタ達を奪ったんだよ。

だからさ、みんながシアワセになれるように、付き合うの止めよう?



フザケンナ!!オレサマタチナシデ、カイカシタソノカラダドウスンダヨ?


うん、凄く淫乱になっちゃったもんね。


ッチ!バカヤロウ!!
オマエガソノカラダデカンジルノハオレタチダケデ、
オレタチガホシイノハオマエダケナンダヨ!!
カラダダケトカガホシインジャネェ!!

ソウデスヨ!オレハ、オレタチハ…

テメェダカラスキナンダ…。

ホカノジョシニドウオモワレテモナ。

オマエノクルシミニキヅイテヤレナクテワルカッタ…。

オレタチガ…オマエヲゼンリョクデマモル!!ダカラ………

ダカラ…別れようナンテイウナ…!


あーあ。
折角の俺の決意が、勇気が無駄になった。
どうしてくれんの?


ナミダガトマラナイジャン。



好きになってごめんなさい…

付き合ってごめんなさい…


でも………


許して下さい。
あの人達に愛されることを、愛することを………。




†END†

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