†私立青春学園†(更新停止中)
□†夏祭り†+@
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次の屋台は射的。
「薫、これ何?」
「お前、射的知らないのか?」
「ッス。てか、日本のお祭り自体、今年が初めてだし…。」
「そうか。射的ってのはな………」
射的を知らないリョーマのために、海堂は射的のルールを説明する。
「へぇー、面白そうッスね。」
「/////やるか。」
「ッス!」
海堂の説明を聞いて、興味津々のリョーマを見て赤面する海堂。
「二人分お願いします。」
「二人で600円ね!……はい、どうぞ。」
屋台のおばさんに海堂がお金を渡し、射撃を受け取り、一つをリョーマに渡す。
「薫、お金…!」
「気にすんな…。」
「でも……」
「良いから。ほら、やるぞ。」
「…ありがとうございます。」
小さな声だが、海堂にはしっかりと届いて、海堂はリョーマの頭を撫でた。
パーン パーン!
パーン パーン!
流石テニス部であって、命中力は半端無い。
リョーマは2発当てた所で声を漏らした。
「あのぬいぐるみ、中々倒れない…。」
「あ?………あれか。」
リョーマが見ているぬいぐるみは、これまたカルピンに似ている猫のぬいぐるみ。
「おい、あれを二人で集中的に狙うぞ。」
「ウィッス!」
二人は残りの弾を全て猫のぬいぐるみに賭けた。
そして………
「薫、ありがとうございました♪」
「別に良い…/////。」
猫のぬいぐるみが取れてご機嫌なリョーマを見て、またしても海堂は赤面する。
「はい、薫。」
「え?これって……」
リョーマが差し出したのは、猫のストラップ。
「これ、ペアなんスよ/////。」
そう言って、もう一つの色違いのストラップを見せた。
「リョーマ…/////。」
「先輩達が気付かない所に着けましょ?」
「/////あぁ、ありがとな。」
ストラップを受け取った海堂は、リョーマの瞼に口付けた。
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