†私立青春学園†(更新停止中)

□†夏祭り†+@
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次は金魚すくいの屋台が見えた。


「リョーマ!金魚すくいやろーぜ!!」

「やりたいけど、俺ん家にはカルピンがいるからなぁ・・・。」

「・・・。(ピーン!)リョーマがすくった金魚は俺の家で飼うよ!」

「え?」

「そうしろよ♪」

「うん。岳人・・・ありがと。」

「お、おぅ・・・/////・・・おじさーん、二人分な!」

「はいよ!」


屋台のおじさんからポイを二つ渡され、二人は金魚をすくう体制に入る。
まずは、向日がポイを水の中へと差し入れ、金魚の真下までもって行く。
そして、素早くポイを引き、金魚を器の中へ入れた。


「よっしゃー!一匹ゲット♪」

「岳人上手いね!」

「小っこい頃からお祭りに行く度にやっててよ、最初は駄目だったんだけど、だんだんとコツを掴んだんだぜ!」

「へぇ〜。」

「テニスも同じだ。丁度、12歳の小6の頃に始めたんだけどよ、
 初心者だからかなり下手だったけど、一生懸命練習してここまで成長出来た。
 たまーにジュニア大会にも出場して、良い成績取ってたんだぜ。」

「凄いね岳人!」

「おう!さてと・・・もう一匹イケルかなぁ?」


再びポイを水中へ入れ、狙った金魚の真下へともって行き、素早くポイを引いた。


「よっしゃぁー!」

「二匹目だね!!」


二匹目をすくう事に成功したが、ポイの紙が破けてしまったため、もう出来なかった。


「次はリョーマだな!頑張れよ!!」

「うん。」


金魚すくいが初めてなリョーマだったが、向日がやった通りにした結果、一気に三匹もすくえた。


「リョーマも上手いじゃん!一気に三匹をすくうなんてスゲェよ!!」

「どんどん行くよ!」


運が良く、向日同様にもう一匹すくえたが、紙が破けてしまった。


「すげぇ取ったなぁ;」

「うん。・・・でも、後三匹欲しいかも・・・。」

「三匹!?何でだよ???」

「九匹になるから・・・/////。」

「九匹???」


赤面しながら頷くリョーマをジッと見て、向日はピンっと来た。


「なるほどな♪おじさん、もう一回頼む。」

「はいよ!」


向日はまたお金を払い、ポイを受け取った。


「岳人?」

「頑張って三匹取るからな!」


そう言いながら、向日は金魚をすくい始めた。結果・・・・・


「悪い、また二匹しかすくえなかった;」

「ううん、良いよ。ありがとう!!」


合計八匹すくったため、金魚を入れる袋を二つに別けてもらった。
良く見ると、金魚が一匹多かった。


「あれ?おじさん、一匹多いんだけど・・・。」

「あぁ、一匹おまけだ。彼女、九匹も欲しがってたもんなぁ。」

「「あ、ありがとうございます。」」

「ははっ、祭り楽しめなぁ。」


屋台から離れ、リョーマは嬉しそうに金魚を見詰める。


「良かったな!」

「うん。」

「金魚の名前、決まってんだろ?」

「えっ/////!?」

「もう解ってるっつーの♪その金魚達は俺達"・・・だろ?」


そう、リョーマは金魚を自分と恋人達の人数に合わせたかったのだ。


「うん・・・/////。」


図星を付かれたリョーマは頬を赤く染めた。


「くそくそっ!可愛過ぎるんだよ!!」

「わっ!?」


いきなり抱き締められ、驚いた声を出した。
そして、向日は柔らかなリョーマの髪にキスを落とした。



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