†私立青春学園†(更新停止中)

□†10個のプレゼント†
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『・・・・・。』

「どや?結構探すの大変やったんやで☆」


忍足が出したプレゼントは女子用のサンタのコスプレ衣装だった。


「侑士・・・。」

「激馬鹿だな・・・。」

「リョーマ君が放心状態ですよ!!」

「だ、大丈夫か?リョーマ・・・;」

「忍足さんってロクな事しか考えてませんよね?」

「ああ。いくら何もかも完璧な俺様でもコイツには勝てないものがある・・・。」

「跡部が勝てなくて、忍足さんが勝てるもの???」


自意識過剰な部分はあえて突っ込まず、あの跡部が勝てないものを皆考えた。


「それはなぁ・・・」

『それは!?』

「『変態さ』・・・だ。」

『・・・・・。』

「あーん?何だよ?」


跡部の言葉に対して、皆は何て答えたら良いのか解らない・・・;たった一人を除いては・・・


「でもさ〜、跡ベーもあんまり変わらないんじゃない?」


さすがはジローと言うべきか、皆の事はお構いなしに喋る。


「あぁ!?いくら俺様でもプレゼントにコスプレ衣装をあげるなんて馬鹿な事考えねぇよ!!」

「あ、そー言えばそーだよね?リョーマくんに何かあげる時って、フツーの物だもんねぇ〜。」

「当たり前だろーが・・・。俺様をこの変態眼鏡と一緒にすんじゃねぇ。」

「ところで、リョーマ。コレ、着てくれへんか?」


忍足の一言により皆はリョーマを見た。


「嫌・・・に決まってるじゃん。」

「そないな事言わんでな?」

「ヤダ。」


必死に頼む忍足を見ながら、必死に笑いを堪える者もいれば、お構い無しに爆笑する者もいる。+呆れてる者もいる。


「おい、忍足。今日はリョーマの誕生日なんだからよぉ、無理に着せる事ねぇだろーが・・・;」

「そうッスよ。リョーマが困ってるッスよ?」


呆れてた宍戸と海堂が忍足の止めに入る。


「じゃぁ、いつ着せるんや!?」

「「・・・。」」


忍足の言葉に二人は何も言えない。普段日常にコスプレする訳にもいかない。イベント等の時は別だが・・・。


「夜・・・じゃないですか★」

「「えっ!?」」


二人の代わりに答えたのは鳳だった。宍戸と海堂は鳳の方を振り向いた。


「おいっ、長太「せやな!!夜があったやん!!流石、鳳!考えが鋭いで♪」

「ありがとうございます・・・と言いたいのですが、忍足先輩に「その事」で褒められてもあんまり嬉しくありませんね★
 と言うより、変態の同類って感じで嫌ですね★」


忍足撃沈・・・;


「あ、リョーマ君!その服はまだ着なくて良いよv」

『・・・(「まだ」)?』

「さぁ、ご馳走でも食べようか☆」

「あ、はい・・・。」

「オイ、鳳!俺様を差し置いてリョーマと手ぇ繋ぐんじゃねぇ!!」

「そー言う跡部だって逆の手を繋いでるじゃねーか!!!」

「神尾の言う通りだぞ!くそくそ跡部!!」

「宍戸さん、苦労しますね。」

「あぁ。何つーか・・・」

「変態が多いですよね・・・。」

「日吉〜、取り合えず忍足達は先輩だよ〜?」

「コラ!俺を置いて行くなや!!!」

「あれ?忍足先輩起きたんですか?」

「ヒドっ!!」


皆に連れられ、食事を楽しむリョーマは心の中で、


「ありがと・・・。みんな・・・。」


と呟いた。


†Happy Birthday・・・Ryoma†


〜END〜
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