†私立青春学園†(更新停止中)

□†咲乱華〜コートに咲き乱れた華〜†
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―1週間後―


―氷帝学園―



「よっしゃ〜!!足治ったぁ〜!!!」


捻った足が完治し、喜びに浸っている向日。


「良かったですね!向日先輩!!」

「やっと治ったんですか?」


岳人の声を聞いて、鳳と日吉が寄って来た。


「激良かったじゃねぇか。」


引退した身なのに、後輩達の練習に付き合っていた宍戸も向日の側に来た。


「お、岳人もおったんか。ほなら、探す手間が省けたわ。」

「侑士!お前も来てたのか?」

「宍戸がコートにおるのが見えてな。で、榊監督と会ったんやけど、
 何やレギュラーメンバーを職員室に呼べって言われてな、探しとったんや。」

「監督が?」

「一体、何の用なんでしょう。」

「まぁ、行けば分かんだろう。さっさと行こうぜ。」

「跡部さんは?」

「まだ見つかって無いんや。多分、自分とこのジムにおると思うんやけどな;」


氷帝から跡部の家のスポーツジムまでは多少距離があるので、忍足は後で連絡する事にした。

榊からの話は開催地区の推薦枠の話だった。
推薦されたのが、氷帝学園だと言う事で、氷帝も全国大会への出場切符が渡された。
いつの間にか学校へ来てた跡部も推薦枠だが、全国大会へ行くのを承知し、氷帝は確実に全国へ行く事が決まった。

部活終了後、向日と鳳と宍戸と日吉の四人で帰宅していた。


「やったな!俺達も全国へ行けるぜ!!」

「足が完治した甲斐がありましたね!」

「本当にな。良かったじゃねぇか!」

「・・・誰がS1で来るんでしょうね・・・。」


日吉の言葉に三人は歩みを止めた。


「俺等んとこは跡部だろーな・・・。」

「ああ。残念だったな、日吉!(笑)」

「五月蝿いですよ、向日さん。青学は・・・手塚さんか・・・」

「越前君・・・でしょうね・・・。」


日吉の言葉に続く様に、鳳が言った。すると、宍戸が少し表情を曇らせた。


「アイツ・・・大丈夫か・・・。」


宍戸の一言により、三人はリョーマの病状の事を思い出し、日吉は突然一人駆け出した。


「日吉!?」


驚いた鳳は声を掛けたが、日吉は振り向かずに、走って行った。勿論、その後を三人は追う。

日吉が辿り着いたのは青学だった。
全国出場を決めている青学だ。遅くまで練習しているのに違いない。


「アイツは・・・まだ、帰ってないよな・・・?」


日吉は敷地内に足を踏み入れ様とした時・・・


「あ。」

「あ。」


丁度リョーマが帰宅しようと、正門を出て行く所だった。


「日吉さん。どうかしたんスか?」


あの日吉が息切れして青学に来ている為、リョーマは少々驚いた。


「今から・・・少し時間、あるか?」

「あるけど・・・。どうしたの?」

「此処じゃなくて、前の公園に行って良いか?」

「?良いよ?」


日吉とリョーマは以前、リョーマと海堂と日吉と鳳と宍戸と向日の六人で話をした公園へと向かった。
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