†私立青春学園†(更新停止中)
□†スキヤキ†
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†スキヤキ†
2月14日・・・この日は氷帝学園2年・鳳長太郎の誕生日。
なので、跡部のお屋敷で誕生日パーティーが開かれた。
出席者は跡部をはじめ、氷帝のレギュラーメンバー(ジローと樺地は家の事情により欠席)と鳳の恋人の越前リョーマ。
「メンバーは揃ったな。で、鳳。お前は何が食いたいんだ?」
みんなが集まったのは18時だったので、今から夕飯だったりする。今日は鳳の誕生日なので、跡部は鳳に食べたい物を聞く。
「え、俺が決めて良いんですか?」
「まぁ、鳳の誕生日だから当たり前だろうな。」
「けど俺ん時は全然違う物が出て来たで?」
「忍足、それは俺も同じだ。」
「二人が頼んだものが間に合わない物+夕飯にならない物だったからですよ。」
日吉が言うのも正論である。
忍足が頼んだ物は直に準備できる物では無かったし、宍戸が頼んだ物はチーズサンド・・・。
そんな会話を聞きながら、鳳は悩んだ。
少しすると、鳳は閃いたようにリョーマに訊ねた。
「リョーマ君は何が良いですか?」
「え、何で俺に聞くの?」
長太郎の誕生日なのに・・・とリョーマは鳳に顔を向けた。
「リョーマ君が食べたい物を食べたいからです。」
「・・・/////。」
ニコニコと微笑んでサラリとリョーマを優先する言葉に、リョーマは恥ずかしくなって顔を赤面させた。
「あれ?どうしたんですか?リョーマ君。」
「何でもない!・・・じゃぁ、スキヤキが食べたい。」
「あーん?スキヤキ?そんなので良いのか?」
「うん。」
「解った、待ってろ。」
跡部は部屋にある電話で料理人に連絡を入れた。
暫くの間、みんなで雑談をしていると部屋の電話がなり跡部が出た。
「・・・あぁ、解った。直行く。」
話が終わったのか、跡部は受話器を戻してみんなの方を振り返った。
「準備が出来たそうだ。行くぞ。」