†私立青春学園†(更新停止中)
□†10月4日†
1ページ/1ページ
†10月4日†
「ねぇ、景吾って何あげたら喜ぶと思う?」
『はい?』
突如氷帝学園テニス部を訪れた青学の越前リョーマは、部室に集まったレギュラーメンバーに上記の質問を投げかけた。
質問に対し、レギュラーメンバー達は頭に?マークを浮べた。
「だーかーらー・・・今日、景吾の誕生日だから何あげたら喜ぶって聞いてるの!!」
「い、今の『だーかーらー』・・・メッチャ可愛エエ・・・。」
「侑士・・・お前はキモイ。」
「激キモ。」
「ヒド・・・。」
「まぁ、忍足先輩は置いといて・・・跡部部長が喜ぶ物ですか・・・。」
向日と宍戸に言葉のダブルパンチを食らい、落ち込む忍足に対して
さり気無く酷い事を言い放ち、話を戻した鳳。
「・・・跡部さんが喜ぶ物・・・。・・・・・/////!」
「んぁ?日吉、顔赤いぜ?」
何を想像したのか、いきなり赤面する日吉に気がついた向日が顔を指差しながら訊ねる。
「き、気のせいです!!」
「跡部さんのプレゼントを想像して赤面するって・・・、何考えたの?」
「なっ!?お、俺は・・・別に!」
「ひょっとして、越前君の女体化とか?」
「そんな所までは想像して無ぇ!」
「じゃぁ、何処までだよ?」
「女装までです!・・・・・あ。」
流される様に、先程赤面した理由を話した日吉。
「日吉・・・。」
「若・・・、お前・・・;」
「侑士の考えが移ったか?」
「げ、下剋上〜!!!」
「あ、日吉が壊れたC〜。」
最早お笑いのコント状態(?)。
「で、結局どーすれば良い?」
壊れた日吉も落ち着き、話を戻すリョーマ。未だに良い考えが浮かばない。
そう思った時。
「なぁ、何も特別な事しないでずっと傍にいたらどうだ?」
「え?」
思いついたように提案を出したのは、向日だった。
「最近、跡部と会ってないだろ?」
「うん。」
「だったらさ、とにかく二人っきりでいろよ。それが一番のプレゼントになるんじゃねーか?」
「岳人にしては良い事言うじゃねぇか。良い案だと思うぜ。」
「それ・・・褒めてんのか?」
「好きな様に取れ。丁度、明日部活休みだぜ?青学はどうなんだ?」
リョーマの方に向き直り、青学の予定を聞く。
「たしか、コート整備で中止になった。」
今朝の朝練で手塚がお知らせしたのを思い出した。
「なら、今日から明日まで傍にいてあげたら喜びますよ!」
「それだけで大丈夫かな?」
「大丈夫やろ・・・。なぁ?」
『跡部(部長、さん)!』
「えっ!?」
「十分に決まってんだろ?あーん。」
みんなが扉の方に顔を向け、跡部の名を呼んだ。
すると、扉が開けた跡部が入って来た。
「景吾・・・。」
「馬鹿だな、お前。」
「なっ!馬鹿って・・・っ/////!?」
リョーマ言いかけの言葉を無視して跡部は、リョーマの頬に手を滑らせた。
「景・・・吾?」
「俺にとって一番嬉しいものはなぁ、お前との時間なんだぜ?リョーマ。」
「ん・・・/////。」
そう言いながら、跡部はリョーマの唇に口付けた。
『(うわ〜・・・(メッチャ、くそくそ、激、かなり、物凄く)ムカツク。
でもまぁ・・・今回は大目に見るか・・・。)』
景吾・・・。
何だ?リョーマ。
お誕生日おめでとう。
あぁ、サンキューな。
〜END〜