†私立青春学園†(更新停止中)
□†片想い→両想い†
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†片想い→両想い†
9月12日…今日は俺、向日岳人の誕生日☆
毎年恒例、跡部の御屋敷で誕生日パーティが行われる。
「岳人、誕生日おめでとうな。」
「おめでとうございます。向日先輩!」
「おめでとうな!少しは上級生らしくなれよ?」
「おっめでと〜☆」
「……おめでとうございます。」
「誕生日おめでとうございます。」
「まぁ…、おめでとうとは言っとくぜ。」
「おぅ!みんなサンキュー!!」
レギュラーメンバー達からお祝いの言葉を言われて、テンションアップ☆
お祝いの言葉の次と言ったら……やっぱ、プレゼントだよなぁ〜♪
今年は何貰えるんだろう?
「今年のプレゼントは俺達一緒のプレゼントやで?」
…え?何で?みんな一緒って事は……たったの一個かよ!?
「向日先輩。プレゼントは一個だけですが……」
「中身は貴方に取って最高のものだと思いますよ?」
鳳と日吉の言ってる意味が解んねぇ;と思っていたら、樺地が横幅がデカイラッピングされた箱を持ってきた。
な、何が入ってるんだ;
「開けてもいいぜ。」
どこか面白くなさそうな跡部を横目に、ラッピングのリボンを解いて、ラッピング用紙を出来るだけ丁寧に破いて、箱の蓋を開けた。中身は………
「ひ、人?」
「まぁ、確かに人やけど…」
「よーく見てみろよ。」
何だか侑士や宍戸もどこか面白くなさそうだなぁ;鳳や日吉も;
宍戸が言った通りによーく見てみると……
「え、越前!?」
箱の中には大量の薔薇の花弁に覆われて、横を向きながら眠っている越前だった。
俺の驚いた声に反応したのか、目を擦りながら身体を起こした。
「え、越前……。何でこんな所に…っつーか、箱の中に!?」
「おめでとう。」
「へ?」
「誕生日…おめでとう。」
少しの間、俺は何を言われたのか解らなかった。
だってよぉ、一目惚れした越前が俺の誕生日を祝ってるんだぜ?信じられねーよ。
「あ、後………。」
「?」
越前は何か言いたそうだった。けど、何で顔を赤くしてんだ?
「おい、大丈夫か?熱でもあんのか?」
そう言いながら、俺は自分の手を越前の額触れさせた。すると……
ビクッ
大きく身体を震わせた。な、何なんだよ!?
「越前、はよ言ってやりぃや。」
「向日の奴、訳が解らないって感じだな。」
「ったく、激ダサ。」
「仕方無いですよ;」
「まぁ、確かにな。」
「ウス。」
「リョーマくん、頑張れ〜!」
ますます意味解んねぇ;
「む、向日さん!」
「ん?何だよ。」
「俺、アンタの事……好きなんだけど/////。」
!?はい!?
ちょっ、ちょっと待て!何だよこの展開!!
今、好きって言ったよな!?俺の聞き間違いじゃねぇよな!?
「アンタは?アンタは、俺の事どう思ってるの?」
「お、俺は……その…。」
俺が驚きの余りに、返事に困っていると…
「おい、向日。さっさと答えなきゃ、俺様が越前を貰うぞ。」
んな事させるかぁ〜!!!
「俺も!…俺も、越前の事…好きだ!!」
「マジ?」
「マジ。」
「じゃ、じゃぁ、向日さんの事、岳人って呼んで良い?」
「勿論!俺もリョーマって呼んで良いよな!?」
「うん。岳人……おめでとう。」
「あぁ。サンキューな、リョーマ。」
「さてと、岳人の想いも実ったんやし…」
「パーティの続きといくか!」
「クスッ、そうですね。」
「まさか、両想いになるなんて予想付きませんでしたね。」
「ッチ。樺地、料理の準備だ。」
「ウス。」
「楽しみE〜☆」
片想いから両想いになれた誕生日。
みんな………ありがとな!最高の誕生日だぜ!!
†END†