†私立青春学園†(更新停止中)
□†夏祭り†+@
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†夏祭り†
「うわぁ・・・;人混みスゲェ・・・;」
げぇ〜;と項垂れる向日。
「しゃーないやん;祭りなんやし。」
項垂れる向日をあやす忍足。
「ったく、何で俺様がこんな人混みの所を歩かなきゃなんねぇんだ。」
多少イライラしている跡部。
「だったら来なくても良かったんだぜ?」
帰りたきゃぁ帰れと言わんばかりの宍戸。
「向日さんも帰っても良いんですよ。」
フッと笑いながら挑発する様な言い方をする日吉。
「皆さん帰っても良いですよ?」
ニコニコと酷い事を言い放つ鳳。
「ケッ。それはコッチの台詞だ。」
鳳に負けずに言い返す海堂。
「つーか、俺の誕生日なんだから元々お前等は来なくても良いんだよっ!!」
叫ぶ様に怒鳴る神尾。
この八人はある神社の鳥居の前で一人の少年を待っている。
勿論、彼等が待っている少年は越前リョーマ。
この日、8月26日は近所の神社で花火大会&夏祭りであり、神尾アキラの誕生日でもある。
最初は神尾とリョーマの二人っきりの予定だったが、他の七人はこの事は予想済み。
当たり前の様にみんなで行くとリョーマに言ったのだった。
「お待たせ。」
『/////!?』
リョーマの声がして、振り向いた直後、皆さん赤面状態。
今のリョーマの姿は、蝶の模様が描かれている、黒いシンプルな浴衣を着ている。
「お、お前・・・その浴衣・・・/////!」
一番最初に覚醒した向日は、どうにか頑張って言葉を発した。
「どーせ似合わないよ!女物だもん!!」
向日の言葉に、リョーマは『似合わない』と言われてると思い、フイっと顔を背けた。
向日はリョーマに拗ねられてると直に解り・・・
「違げーよ!!何っつーか・・・かなり似合ってんだよ!!!」
「/////。」
ゼーゼーと息上げながら、顔を赤らめている向日を見て、リョーマも赤面状態になった。
「ありがと・・・/////。」
「(可愛い/////)所で、何で女物の浴衣を?」
「えーと・・・;」
当たり前な質問を神尾がすると、リョーマは話し出した。
「菜々子さんが・・・
『夏祭りと言えば浴衣ですよvそれに、彼氏さん達と御一緒なら可愛いシンプルな浴衣ですねvvv』
・・・って言いながら無理矢理着せられた;」
『(ナイス!菜々子さん!!)』
全員心が一つになった。
「早く神社に入ろう。」
「そうだな・・・。っと、最初にこれを引くか。」
リョーマが神社に入るように言うと、跡部は袖から八枚の細長い紙を取り出した。
「あぁ。」
「誰が何引いても恨みっこ無しやで。」
「侑士こそ。」
「じゃぁ、引きますか。」
日吉の合図にリョーマ以外のメンバーは細長い紙を一枚ずつ引いた。
そして、御互い引いた紙を見せ合った。
跡部→りんご飴
向日→金魚すくい
忍足→くじ引き
宍戸→チョコバナナ
鳳→たこ焼き
日吉→焼きそば
海堂→射的
神尾→花火
「よっしゃぁ〜!!」
「何で神尾やねん;」
「まぁ、仕方ないですね。くじ引きだったんだし;」
「それに、アイツの誕生日だしな。」
悔やむ忍足に対して、かなり喜んでいる神尾、不平を言わない鳳、さり気無く良い事(?)を言う日吉。
みんな反応は様々だが、リョーマは未だに意味が解らない様だ。
「ねぇ、何なの?」
「気にすんな。さぁ、行くか。」
リョーマの疑問はサラリと流され、跡部に手を引かれて神社の中へと足を進めた。
2P・・・忍リョ
3P・・・日リョ
4P・・・向リョ
5P・・・跡リョ
6P・・・海リョ
7P・・・鳳リョ
8P・・・宍リョ
9P・・・神リョ